最近の新譜から 2009年10月&11月 その1:ウラディミール・ホロヴィッツ大全集 お買い得セット
最近、あまりやっていなかった(わたしが)ちょっと気になった新譜のご紹介です。近頃目立つのはやはり往年の名ピアニスト ウラディミール・ホロヴィッツのRCA&SONYの全録音の安価なセット。
同時期に日本企画と海外企画の類似のものが出ていて、消費者にはややこしいです。日本語版はこちら。RCA&SONYでの全録音を集大成というので、全録音入っているのでしょう42枚組。2009年11月25日発売予定で、現在予約受付中。
ウラディミール・ホロヴィッツ大全集~コンプリートRCA&ソニー・レコーディングズ1928-1989(DVD付)
完全生産限定盤 44枚組
BMG JAPAN Inc.
海外版は、リリース時のオリジナルジャケット&収録内容でRCA&SONYでの全録音を集めたという企画
Vladimir Horowitz -Complete Original Jacket Collection(Import)
70枚組
Sony Classics
こちらは2009年11月10日発売予定で、現在予約受付中。全録音というからには内容は一緒のはずで、価格的にはこちらの海外版が安価。日本語解説が必要ないならば、海外版の方がお買い得と言えます。70枚組なんて・・・と思うものの最終的に10余枚聴くならこちらがお得。
上の二種のBox-setはどちらもホロヴィッツのRCAとSONYの録音を全て集めたと唱っているのになんでこんなに枚数が違うのか・・・。録音内容比べるにもこんなに枚数あるとなんともですね。
国内企画には、ホロヴィッツ・イン・モスコウのDVD収録とのことですが、これは単売もされています。
ホロヴィッツ・イン・モスクワ [DVD]
祖国ロシアへ60年ぶりに帰国、86年にモスクワ音楽院大ホールで開催したリサイタルの模様・インタビューをDVD化。
販売元: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
DVDも英語での視聴が問題なければ、日本語字幕無しの輸入版が安いのは相変わらずです。
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いきなりホロヴィッツをこんなに聴くのはという方には、こういったものは如何でしょうか?ホロヴィッツのベストCDとドキュメントのオムニバスDVDのセットと評伝です。
ホロヴィッツの想い出 CD+DVD
ホロヴィッツのベストCD+ドキュメントDVDの二枚組。これからホロヴィッツを聴いてみたいという方にはうってつけのアルバムです。
販売元: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
ホロヴィッツの夕べ
ホロヴィッツ夫妻と親しく交際したデヴィッド・デュバルによる評伝
出版社: 青土社
名ピアニストもさまざま居るので、国籍や時代を違えて、何人か聴いてみて、その上で、「やっぱりホロヴィッツだ!」と思いが強くなってから、上の浩瀚な全集を考えてみるのも良いかと思います。特に最近、「クラシック聴き始めた!」方には、あまり買い急がないで、大きな図書館やレンタルCD屋等等で、いろんな作曲家をいろんな演奏家で、いろいろ聴いてみることがおすすめかも・・・と思います。
では!
2015年秋口に発売のこのホロヴィッツ ライブ録音全集。未発表音源があって、これはかなりのホロヴィッツ・フリーク向けでしょう。上のCompleteとの重複も多い由。
未発表音源が結構ぼろぼろらしく、不出来だった初の日本公演はめずらしいわけではないとかなんとか、レビューの書き手のコメントがなかなか興味深いです。
Vladimir Horowitz in Recital - The Complete Columbia and RCA Live Recordings 1965 -1983 (スペシャル日本語翻訳ライナーノーツ封入) Box set
50枚組
Sony Classical